山口誓子 「剛直の冬の妙義を引寄せる」

軽井沢の、中心はなんといっても、旧軽井沢。賑やかな旧軽井沢を通り抜けて
北上すると、次第に道は細くなり、碓氷峠に至る。
その昔、大和武尊が、「吾妻はや」と詠んだと伝えられる「碓日坂」がここで、今は旧碓氷峠
と地図などに書かれている。ここに、熊野皇大神社が祀られている。
この神社は、長野県と、群馬県の県境にたてられていて、境内の中央に県境がしる
されている。そこを跨いで、そのまま右足は群馬県、左足は長野県の状態で、すこし
歩いてみる。誓子の碑は、この境内の長野県側に建てられている。

この神社から、ちょっと下ったところの見晴台にいってみると、そこからの眺望は、絶景だった。
この句も、この見晴台から見た妙義を詠んだものらしい。
見晴台で注目すべきは、インドの詩聖、タゴールの記念像である。1916年、タゴールが来日、
軽井沢を訪れて、講話したという。長い立派な髭が印象的。

剛直の・・
剛直の・拓本

剛直の

冬の妙義を

引寄せる    誓子

直」の字が写っていない!
雨は降っていなかったのだが、
木の葉から落ちた雫がこの字
だけを濡らしてしまったらしい。
こんな写真に・・・


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長野県軽井沢町熊野皇大神社境内