浅間をむかうに
深い水を汲みあげる 山頭火
種田山頭火 「浅間をむかうに深い水をくみあげる」
長野県佐久市i岩村田花園町 鼻顔(はなずら)稲荷神社
佐久市、鼻顔稲荷神社・・・・鼻顔(はなずら)とはなんとも面白い名前である。命名の由来があるのかと思ったらここの地名なのだそうだ。佐久平駅から東へ2kmほどのところ、湯川という川の崖っぷちに造られた懸崖造の立派な稲荷神社だ。室町時代に、京都伏見稲荷から勧請されたという。日本5大稲荷のひとつとか。
放浪の俳人、種田山頭火が鼻顔稲荷を訪れた時に読まれた句。雄大な浅間山を望んで詠んだ句であろう。
「深い水」に「清らかな、遠い昔から続いている、命をつないできた水・・・・」という思いが感じられる。